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土河屋村:紀伊続風土記(現代語訳)


土河屋村 つちごや  小名 小井 鹿淵

切畑村の北14町余り。熊野川の西にある。果無峠の麓に村居する。村の中に田地少なく十津川から新宮までの通行の船乗りを専らとして産業の助とする。川上の十津川領に至って川の波が荒くなり、舟を通わすことができないという。
 熊野の歌:熊野川

村の名義は、国の端であることをもってその始まりは土で小屋を作り住んだことから遂に村名となったのであろう。小名の小井は本村から川を隔てて南東微南の方にある。鹿淵(かぶち)は本村から川を隔てて北の方にある。この地は紀和両国の堺で大和十津川郷七色村の小名上鹿淵と堺する。

両村の間に地主神の森があって、その見通しを国堺とする。その辺で両国の民家が隣合っていて、いわゆる美濃近江の寝物語に似ている。

地主明神社
小名鹿淵にあって和州との堺である。和州上鹿淵村と持合いの産土神である。

小祠1社

龍門寺  禅宗臨済派海部郡由良興国寺末。
村の端にある。境内に慶長8年に建てた所鬼城集人の墓がある。村民は鬼城平四郎の先祖という。

和歌山県田辺市本宮町土河屋

読み方:わかやまけん たなべし ほんぐうちょう つちごや

郵便番号:〒647-1753

田辺市本宮町の観光スポット宿泊施設

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牟婁郡:紀伊続風土記