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長瀬村:紀伊続風土記(現代語訳)


長瀬村  ながせ 小名 長尾(ながお) 

八幡神社(那須八幡)

 田畑高 455石8斗5升4合
 家数  124軒
 人数  674人

上三栖村 の艮(※東北※)に22町ある。土地は狭くみな梯田で、村居の多くは山の半腹にある、長瀬は長狭の意味で山の形によっていうのだ。小名長尾は村の巽(※東南※)65町を隔てて槙木山の山足にある。槙木山の尾筋が長いことをもって名とする。

八幡宮  境内森山周98間
 末社3社 若宮 山神社 定守社
 拝殿
小名沢の口という所にある。1村の産土神である。那須定守という者の勧請であるといっている。末社の定守社はすわなちその人を祭るという。

八幡神社(那須八幡)
  熊野の観光名所:八幡神社(那須八幡)

小祠4社 
 金剛社  社地山周64間。小名沢の口という所にある。祭神は詳らかでない。
 大将軍社 社地山周30間。小名長尾の内の上垣内という所にある。
 若宮   社地山周60間。小名長尾の内の長井という所にある。
 申神社  社地山周60間。小名長尾の内の瀬谷という所にある。

不動寺  如々山 禅宗曹洞派田辺城下法輪寺末
小名森にある。正平年中に老山和尚の開基という地蔵堂がある。

光福寺  岩龍山 禅宗曹洞派田辺城下法輪寺末
 本堂(6間、3間半) 観音堂(5間、4間) 僧坊
小名中園という所にある。

小堂2宇
 虚空蔵堂 境内周16間。
 地蔵堂 境内周32間、ともに小名長尾にある。

大倉
伏菟野村の境の谷は狭く、□に細径を通す径の左鷹尾山の東面に険峻で切岸のような大巌がある。高さ2町。名づけて大倉という。倉は壁巌の名である。大倉より少し劣っているのを小かね倉という。三栖川が麓を流れて水中に数千の巌石がある。秋津荘の川中のような奇勝ではないが、壁巌はそれに勝って嶙峻である。この辺りの壁巌で帚蘭を産する。利を貪る者は絶壁の巌の上から□に乗り縄で繰り下ろしてこれを取る。中には誤って深溪に墜ち□粉となる者があるとか。

大倉
  熊野の観光名所:大倉

和歌山県田辺市長野

読み方:わかやまけん にしむろぐん ながの

郵便番号:〒646-0213

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牟婁郡:紀伊続風土記