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寺谷上番村:紀伊続風土記(現代語訳)


寺谷上番村 てらたにかみばん

寺谷下番村の辰の方(※南東微北※)にあって、地蔵谷を村境としている。

城跡
グミの木が多尾(たお)という所にある。

寛文記に「天正16年戌子、大和大納言の下知として吉川平助・同三蔵・新宮堀内安房守等3400〜3500人が北山を攻めようとして神山村まで寄せて来て辛怒(からぬ)濤山の城に入り、神山村・野口村・佐渡村・小坂村・大股村の5ヶ村の者共に案内を頼んだところ、5ヶ村の者は心をひとつにして北山の者が立て籠る寺谷村の境にあるグミの木の多尾の城に押し寄せた。

5ヶ村の者の勢300人ばかりが岩茸倉によじ登り、鯨波を と挙げたので、吉川・堀内の軍勢も同じく声を掛け合わせ一揉みに揉み落とそうと攻め登る。城内の2500余人が戦ったが、もとより烏合の勢で大将たる者もないので30余人討死し、ついに城を落とされて四方の山々に引き退く」とあるのは、この城である。

三重県熊野市五郷町寺谷

読み方:みえけん くまのし いさとちょう てらだに

郵便番号:〒519-4673

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牟婁郡:紀伊続風土記