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熊野村:紀伊続風土記(現代語訳)


熊野村 ゆや

 田畑高 91石7升5合
 家数  60軒
 人数  192人

面川村の北1里9町にある。慶長検地帳に伊屋村とある。今なお彌谷(いやだに)という。彌谷は四面山峯が重畳した谷の意味である。「いや」が転じて「ゆや」となり、ついに熊野の字を用いる。本来の意味を遠く離れた。渓流の源は東の方、栃ノ木平より出て2里ばかりで当村に至り、西に1里ばかり流れ、前川に落ち合って合川村に注ぐ。

春日四所大明神  境内山林周220間
村の中にある。古い棟札に四社大明神と記し、土地の人は春日明神という。
(神社録に新宮本宮を祀るとあるのは誤りである)

法性  月景山 禅宗曹洞派田辺城下法輪寺末
村の中にある。

雨乞滝
村の艮(※東北※)20余町にある。伊屋谷川の流れが懸かって滝をなす。高さ5間ばかり。滝の上流下流に深淵が多く、その中に釜という淵が殊に魄を奪う。またこの滝より1里ばかり上流に百間滝がある。高さ50間ばかり。大雨の後は壮観である。平常は水がないという。

和歌山県田辺市熊野

読み方:わかやまけん たなべし いや

郵便番号:〒646-1321

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牟婁郡:紀伊続風土記