相瀬村:現・和歌山県東牟婁郡古座川町相瀬
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相瀬村:紀伊続風土記(現代語訳)
相瀬村 あいせ
田畑高 45石1合
家数 16軒
人数 61人
立合村の乾(※北西※)13町、古座川の右岸にある。この村の乾(※北西※)の大岩の北に日南川が来て大川に落ち合う。その川の落合の瀬であるので合瀬(あいせ)の名があって、これを村名に呼んで来たのだ。「相」は借字である。
○矢倉明神森 村中にある。社はない。日南川村と持合いという。
○普門庵 禅宗曹洞派古座浦清源寺末
村中にある。日南川村と持合いである
○一枚岩
村の乾(※北西※)にあって古座川の淵の上に望む。水面を出て高さ70丈余り、横80丈余り壁のように立つ。石の面は平で削ったかのようで、石質は黒くなめらかでつやがある。
それから東の石面は平らな所がある。凹凸のある所は100丈ばかり。高さはみな一様ですべて5町余りの間に長くつながり続くひとつの大石である。ゆえに土地の人は一枚岩と呼ぶ。岩の後は山に続いて樹木が繁茂する。
天下に大石が多いといっても、いまだこのような壁のように立ち、平直の大石はない。じつに天奇地霊天下第一の奇観ということができる。
正面の方位、艮(※東北※)から坤(※西南※)に向かってその面川を隔てて(※?※)、飛び抜けて聳える石山を嶽という。嶽は登り8町ばかり。その嶽の山足が一枚岩と相対する所は川幅が最も狭く幅わずかに2町。これもまた奇観である。
和歌山県東牟婁郡古座川町相瀬
読み方:わかやまけん ひがしむろぐん こざがわちょう あいせ
郵便番号:〒649-4235
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