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八尺鏡野村:紀伊続風土記(現代語訳)


八尺鏡野村 やたかの

和田村の巽(※東南※)15町ばかりにある。村の乾(※北西※)市屋村と大田川を境とする。慶長検地帳には矢田加飯爪(やたかいひつめ)村とある。小名2つを合わせたのだ(在田郡石垣荘宇井苔村の類である)。

名の意味は詳らかでない。八尺鏡の字を用いることから思うと、古くはヤタカカミと称えたのを後世下略してヤタカと称えるようになったのであろう(若桜を後世ワカサと称えた例と同じ)。

八咫宮
村の中にある。1村の氏神である。八咫烏を祭るという(八咫烏は熊野に縁があるが村に因るときは八尺鏡を祭っていることを伝え誤ったのであろう)。

円成寺  忍辱山 禅宗臨済派和田村大泰寺末、村の中にある。

和歌山県東牟婁郡那智勝浦町八尺鏡野

読み方:わかやまけん ひがしむろぐん なちかつうらちょう やたがの

郵便番号:〒649-5143

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牟婁郡:紀伊続風土記