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太間川村:紀伊続風土記(現代語訳)


太間川村 たいまがわ

 田畑高 83石4斗7升1合
 家数  40軒
 人数  170人

周参見浦の艮(※東北※)1里23町にある。荘中の東隅にあって、艮(※東北※)城川荘、西は安宅荘安宅村と境する。この1村は1谷で、渓の流れは艮(※東北※)より坤(※西南※)に走り、3里ばかりで周参見浦に入る。太間川絶間の転語で、当村はその川の源であることから名とした。絶間の意味は周参見浦太間地の条下に詳しく見える。

日生(ひおう)矢倉明神森  境内森山周96間
小名上村の奥にある。1村の産土神である。社はなく木を祭る。
日生は日王とも書く。ともにその意味は詳らかでない。矢倉大明神はあるいは矢倉大臣と書く。これもまた詳らかでない。考えるに、矢は谷である。倉は大巌をいう。谷の中に石巌がある所をいうのであろう。また鎌倉の俚語に窟を矢倉というとのこと。大巌石窟の神の意味で山の神を祭っているのであろう。

小祠5社
 狼森   社地周3町、小名上村にある。社はない。木の根を神体とする。
      狼を埋めた地であると伝えいう。
 権現社  社地森山周45間、同所にある。
 若宮   社地森山周84間、同所にある。社はない。木を神体とする。
 八幡社  社地森山周36間、勢(せい)山にある。
 弁財天社 社地森山周85間、同所にある。慶長の棟札がある。

小堂2宇
 地蔵堂  下村にある。
 薬師堂  上村にある。

和歌山県西牟婁郡すさみ町太間川

読み方:わかやまけんにしむろぐん すさみちょう たいまがわ

郵便番号:649-2631

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牟婁郡:紀伊続風土記