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大野村:紀伊続風土記(現代語訳)


大野村 おおの

口色川村の坤の方(※南西※)16町半にある。山中にしては土地がやや開けているので大野の名があるのだろう。

熊野三所権現社  境内周44間
 大神宮  相殿
村の西、西峯という所にある。天文11年色川7村勧請の棟札がある。境内に維盛社がある。権現社の天文の棟札に維盛大明神とある。

  熊野の説話:平維盛の熊野詣

八幡宮  境内周10間余り
村中にある。色川氏の旗幟並びに文書を納める。ゆえにまた旗宮という。

□厳院 西峯山  禅宗臨済派海部郡由良興国寺末、村の西にある。

維盛墓
村の端、檜木の本という所にある。側に小祠がある。

屋敷跡
村中にある。維盛の後色川浄珍という者が住んだ地であると言い伝える。

藤綱要害
村の乾(※南西※)1里ばかり、山中にある。小口川郷瀧本村の滝の水の上である。甚だ険難で人の到り難い地である。そこに庵谷という所がある。維盛潜居の地という。藤蔓を綱として要害(※ようがい:砦、要塞※)を構えた所なので藤綱の要害という。また白滝という滝がある。また谷中に屏風倉という絶壁がある。

花折岩
村の東5町余り、道端にある。堀内氏の兵が鎌峯城を攻めてここで多く敗死する。道行く人が今に至るまで花を手向けてその霊を祀る。

和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大野

読み方:わかやまけん ひがしむろぐん なちかつうらちょう おおの

郵便番号:〒649-5461

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牟婁郡:紀伊続風土記