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樫原村:紀伊続風土記(現代語訳)


樫原村 かしはら

坂足村の北26町にある。小川の源である。西は小森川村へ2里5町ばかり。北は小口川郷滝本村へ1里ばかり。極めて山中であるが、地が高く海を望むことができる。種芸よろしく樫山村高野村辺りの寒村の類ではない。村の名は字の通り。

王子権現社
村の西、狩場という地にある。狩場刑部左衛門という者を祭るという。伝えいうことには、昔、一蹈鞴(ヒトツタタラ)と呼ぶ妖賊が熊野三山の神宝を奪い、雲取の旅人を掠める。狩場刑部左衛門は三山の衆徒の頼みに応じて妖賊を討つ。その功により新宮・本宮からはそれぞれ銭100貫文を贈る。那智からは3000町の寺山を立合山とする。刑部左衛門はこの山を色川郷18ヶ村に譲り、永く郷の助成とした。

刑部左衛門死去の後、郷民が祀って王子権現と称する。刑部左衛門屋敷跡方30間余り。石畳の内に大樹1株があって神体とする。7月7日に神事をなす。また石塔2基が坂足村との界にある。1郷より立てた所である。色川郷18ヶ村が当村を 村として神事などをなすという。また当村は寛文頃までは口色川村の深瀬明神社を産土神とした。今は当社を産土神とするという。

延命寺 寿福山  禅宗臨済派妙心寺末
村中にある。狩場刑部左衛門の建立という。

和歌山県東牟婁郡那智勝浦町樫原

読み方:わかやまけん ひがしむろぐん なちかつうらちょう かしわら

郵便番号:〒649-5466

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牟婁郡:紀伊続風土記