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古田村:紀伊続風土記(現代語訳)


古田 ふるた

 田畑高 126石4升2合
 家数  47軒
 人数  226人

西向浦の乾(※北西※)14町、古座川の左にあって高川原村池口村と相対する。村名の意味は、村中の重山の山足に古より重山の神の御供田が1畝ばかりあって、尾崎吉蔵という者が古よりこれを耕し不浄を入れず、祭礼などの神供にしたという。ゆえに神田といったのを転じて古田と書き、それから訓読みしてフルタと呼んできたのであろう。

重山権現社
 1社2扉   祀神 瀧姫神社・熊野三所権現
 本国神名帳牟婁郡地祇従四位上瀧姫神
村の西にある。麓から登り20町ばかりに社がある。古田村・古座浦西向浦神川村伊串村の5ヶ村の産土神で、この辺の大社である。古い棟札に「弘仁元年鹿生鎮守重畳飛瀧大権現密宗空海これを記す」と書いてある。この棟札は古い贋物と見える。土地の人は熊野三所権現を祭るという。

考えるに、この神は神名帳に載せてある従四位上瀧姫神であろう。いま重山の西南に姫川があり、姫川村及び姫村がある。みな瀧姫の名を取って名付けたのであろう。これが瀧姫神の証となるであろう。牟婁郡中に飛瀧神があり、瀧姫神がある。棟札を偽造する者は瀧の名が同じなので遂に瀧姫神と飛瀧神とし(あるいは飛瀧神と瀧姫神とが1神であるのかもしれない)、飛瀧神は那智瀧を祀る名とするので飛瀧を那智とし本宮・新宮を加えて熊野三所権現としたと思われる。

いま本地仏、阿弥陀・薬師・観音を安置し、山上に仏道に帰依した者が住する小庵がある。神王寺という。僧侶が真実を乱すので古のことは詳らかでないけれども、瀧姫神を本社として熊野三所権現を合殿に祀るとする、その理由は納得できる(詳らかに神社考定部に出ている)。

六勝寺  東明山 禅宗曹洞派有馬荘口有馬村安楽寺末
 本堂(5間 6間)  僧坊  釣鐘堂
村中の山手にある。古は鹿生寺と書いた。

女鹿の谷川
源は重山から出て当村を経て古座川に落ち合う。冬は水がない。

地士      橋爪伴左衛門

和歌山県東牟婁郡串本町古田

読み方:わかやまけん ひがしむろぐん くしもとちょう ふるた

郵便番号:〒649-4121

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